iDeCo(イデコ)はデメリットや手数料で迷ってないで元本保証でもいいから今すぐ始めよう
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FPトガクレです。
iDeCo(イデコ=個人型確定拠出年金)はもうご存知でしょうか?
イデコはざっくり言うと、公的年金のほかに自分で積み立てる年金のことです。
なんとなくご存知の方も、
「老後のために積み立てたほうがいいのはわかるんだけど、株とかで運用でしょ?」
「年金をギャンブル投資にするのはイヤ」
「そもそも(考えるのも)面倒くさい」
という方が本当に多いんです。
イデコは税制面で強烈なメリットがあるんだぜ
利用できるのにしないのは本当にもったいない!
個人の資産運用の基本は、現在この「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」を抜きに語れません。
しかし利用をされていない方がなんと多いことか。
それもこれも日本人に深く根付いた「貯金信仰」によるものだと思います。
もうそんな昭和な価値観は捨てて、きちんと株や債券で資産運用しないとこれからの高齢化で長寿社会は生き残れません。
若い人たちは医療の発達により、本当に100歳まで生きることを前提としてマネープランを考えなければなりません。マジで。
イデコに加入されていない方大丈夫ですか?
そもそも公的年金だって、今は半分は株で運用しているんですよ?ご存知でしたか?
それでもまだ資産運用しませんか?
わかりました。本当にしないんですね。
それではこちらも妥協しましょう。あなたのためです。
「元本保証でもいいのでイデコを始めてください」と。
そもそもイデコ(iDeco)とは?
さくっと簡単に紹介します。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。この制度への加入は任意で、ご自分で申し込み、ご自分で掛金を拠出し、自らが運用方法を選び、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受けることができます。また、掛金、運用益、そして給付を受け取る時には、税制上の優遇措置が講じられています。国民年金や厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活を送るための資産形成方法のひとつとしてご活用ください。
引用:iDeCo公式サイト https://www.ideco-koushiki.jp/guide/
というわけで最低限必要なものを引用させていただきました。
引用元の「iDeCo公式サイト」がとてもわかりやすくまとまっていますので、詳しく知りたい方はサイトを参照して下さい。
仮に「会社勤めのサラリーマンで会社に企業年金がない場合」だとすると、最大で月に2.3万円積み立て可能(最低5000円)で、年額で27.6万円になります。
受け取りは原則60歳からで、受け取り方法は「一時金」「年金」「一時金と年金を組み合わせる」が選択できます。
ざっくりとはこんな感じです。
大きなメリットは節税にあるから、元本保証でもいいんです!
イデコの最大のメリットは節税にあり、なぜ節税になるかと言うと「掛金が全額所得控除」なんです!
これだけ聞いてもいまいちピンと来ない方、大丈夫です。
このブログでは「難しいことを説明されると眠くなる病」の方にも、わかりやすくざっくり説明するのをコンセプトにしておりますのでご安心下さい(笑)
仮に下記条件の人で、イデコを利用すると年間どのくらい節税になるかシュミレーションしてみました。
- 年齢30歳
- 年収400万円
- サラリーマン(企業年金なし、2号被保険者)
- 毎月2万3千円を積み立て
この条件で、年間の節税額(返ってくるお金)は「41,400円」!!!
元本保証の商品を年間276,000円積み立てると、税金が「41,400円」返ってくるんです!
年利約15%にもなってしまいます(計算ゆるゆるですけど)。
今どきこんなおいしい話ありますか?
ちなみに株の期待リターンは5~7%ですから、順当に株で儲けるより元本保証の方が儲かることになります。
どのくらい節税になるのかは色々なサイトで簡単に計算できますが、楽天証券のサイトが簡単に出来たので、一応参考にURLを貼っておきます
https://dc.rakuten-sec.co.jp/feature/simulation/
その他のメリットにも、
・運用益が非課税
・受け取る時にも控除がある
なんておいしいメリットもあります。
しかしながらとにかく「今すぐに始めること」で大きな節税効果がありますので、それら(出口戦略)は,実際に始めてから調べてみても大丈夫です。
あなたが60歳になるころには運用ルールが変わってしまうかもしれませんので。
iDeco(イデコ)にかかる費用とおすすめ証券会社
これは加入する銀行や証券会社によって値段が大きく変わります。
会社で加入する証券会社等が決まっている場合は、そちらで加入することになります。
自由に選べる方におすすめは「SBI証券(セレクトプラン)」「マネックス証券」「楽天証券」あたりでしょうか。
それらの証券会社では費用は横並びで、「加入時に2,777円」+「毎月167円」がかかります。
前述の通りそれらの費用がかかったとしても、それを大きく上回る節税効果があります。
商品ラインナップもそれら3社はオールマイティーに魅力のある商品を揃えています。
どの証券会社を選んでも後悔が少ないと思います。
ちなみに私は「SBI証券(オリジナルプラン)」に加入しています。
なぜオリジナルプランかというと、加入当時はそれしかなかったからです。
今からSBI証券に加入するとしたら絶対に「セレクトプラン」を選びます。
商品ラインナップがこちらの方が断然良い(信託報酬が安い商品が多い)。
私が加入当時はSBI証券が商品ラインナップと管理料(少し安かったはず)で1歩リードしていましたが、この記事を書いている2019年6月現在は3社ともに甲乙つけがたい良い勝負です。
上記3社以外に商品ラインナップを見てみると、「松井証券」あたりも実は渋い選択です。
商品ラインナップは少ないのですが、これ以上無い位に最高の商品を厳選しています。
まるで鍛え抜かれた無駄のない鋼のボクサーのようなラインナップなんです(笑)
シンプルに運用したい人におすすめです。
絶対王者の商品しかないので下手に迷わなくていいかもしれません。
私がまだ証券会社の口座を持ってなければ、松井証券にします。
手数料を比較したサイトでは「iDeCoナビ」が見やかったです。
一応貼っておきます
https://www.dcnenkin.jp/search/commission.php
その他店舗型系のラインナップは総じてイマイチです。
商品の信託報酬が高い場合が多く、あえてそれらを選ぶメリットは少ないでしょう。
中には毎月の管理料を安くして、信託報酬が高い商品のラインナップを並べているものもありました。要注意ですね。
スイッチングも可能
そして「とりあえず元本保証でもなんでもいいから始めよう!」と提案する理由は、節税のメリットの他にもう一つあります。
イデコは「スイッチング(預け替え)」が出来るということです。
スイッチング(預け替え)とは、一度購入した商品を、別の商品に切り替えることが出来るんです。
ずっと同じ商品を持ち続けなくてもいいんです。
スイッチングするにあたり手数料などはないのですが、商品によっては「信託財産留保額(売却時にだけかかる手数料)」があり、その分はかかります。だいたい0.3%前後でしょうか。
頻繁にスイッチングを行うと、この信託財産留保額の分だけ目減りしてしまいますので注意が必要ですが、預け替えが「できる」事は大きなメリットではないでしょうか?
同じように制度面でメリットが大きい「つみたてNISA」ではスイッチングができません。
売却したらその空いた分の枠に、新たに購入できないんです。売却したときに非課税を享受できておしまい。長期投資での複利のメリットが生かせない(あくまで売却した場合ですけど)。
イデコは「とりあえず定期預金で始めてみるか」からの「興味が出てきたから株で運用してみたい」へのコンボが可能です。
投資に興味が無ければそのまま定期預金で節税のメリットを享受し、イデコを始める事により興味が出てきたら外国株式や国内株式などにスイッチングして運用益が狙えます。
しかも長期(20年超など)で運用する事がほぼ確定しているわけですから、年金支給時に元本割れしているリスクを最小限に抑えることが出来ます。
これが「元本保証でもなんでもいいからとにかく始めてほしい」理由なんです。
どちらの作戦で攻めたとしても、イデコを利用しない理由が無いほどです。
敵は金融機関にもいる
先日「なんかお金をためるのに、お得な方法ありませんか?」と知人より相談を受けました。
その方は老後資金として今でも月に3万円ほど貯金していたので、「イデコを利用していないなら、イデコをすぐにでも始めてください。たぶん満額で積み立てれば今からでも年に3万円はお金が戻ってきますから。でも窓口のある証券会社じゃなくてネット証券の方が良いですよ。いい商品もいっぱいあるから」とアドバイスしました。
私はフリー(組織に属していない)のファイナンシャルプランナーなので、金融機関との利害関係はありません。無理にメリットの少ない方法を勧める必要がないので言いたい放題です。そこで窓口のある証券会社のデメリットとネット証券会社と税制面でのメリットを入念に説明しました。
その方は「イデコを始めよう!」までは思っていただいたようですが、あろうことか郵○局の窓口に行ってしまいました(笑)
そうするとなんと郵○局の窓口では「入ってもたいしてメリットありませんよ。どうしてもというならパンフレット渡しますからネットで申し込んでください」と言われたそうです(本人談)。
草草草の草!!!
いやいやメリット大アリです!
メリットないのはあなたたちであって、手数料がおいしくないからでしょう!
でもまあ実は予想通りなんです。
イデコはこれだけ税制面で優遇されているのにいまいち認知されていない。それは金融機関が積極的に広告していないことがあります。
たぶんイデコは加入してもらっても金融機関の取り分は少ないのでしょう。
だから積極的に広告しない。やる気もない。
それを見越して最初から相談者にはネット証券を勧めたのです。しかしその方は郵○局に行ってしまった。
その相談者は案の定「なんか面倒くさそう…」と言って意気消沈。それからもイデコのメリットを説明しましたが、まるで聞いていない様子(笑)
結局利用することはありませんでした。めちゃくちゃおいしい制度なのに…。
少し年配の方だと対面でない「ネット証券」へのハードルは本当に高いんですねえ。手続きを代わってあげることは出来ませんしお手上げです(身内にもネットに詳しい方がいない)。私も勉強になりました。
まとめ
初期費用が少し(3,000円前後)かかることや、年間の管理費が2,000円程度かかることを差し引いても、節税のメリットはとても大きい制度です。
本来なら、あなたが若ければ運用する商品も元本保証の「定期預金」ではなく、「外国株式」や「国内株式」などの「株」で運用したほうが複利や時間の分散のメリットなどもとても大きいのですが、とにかく節税のメリットがとても大きいので、定期預金でもいいからさっさと始めて欲しいんです。
このサイトを見て興味が出た方は、自分がどうすれば加入できるかぜひ調べてみて下さい。
特に20代後半や30代前半の人は「なんかそろそろちゃんと考えないとヤバいかも…」となる年齢だと思います。
これを機に1日も早く加入を検討して下さい。っていうか加入して下さい。
これからの資産運用の正しい第一歩です。
間違ってもしょーもない割高な保険なんかに入らないでくださいね。
実際には加入できる条件が人それぞれ違ったり(企業年金の有無や掛け金の違い)、専業主婦などはメリットが限定的だったり、手続きが少し面倒なことなどが正直あります。
このようにイデコを強くおすすめしている私でも最初に職場にイデコの申込書を書いてもらう時には、「資産運用している事を知られると職場で噂になるんかな」なんて心配してしばらく利用できずにいたのも事実です。
資料請求してから半年以上迷ったでしょうか。意を決して職場に書類を書いてもらって証券会社に提出したら、その間に書式が変わってしまって返送されてしまいました(笑)
勇気を出して始めてみることを強く強くおすすめします。