【ステマで誘導か?】株主優待が目的で銘柄を選ぶのはやめませんか?
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FPトガクレです。
今日は株主優待のリスクについての記事だよ
6月に入りまして、我が家にも配当金のお知らせが続々とやってきました。
ちょっと最近日本株は株価が停滞気味なので喜び半減ですが、それでもやっぱりうれしいものです。
同時に株主優待銘柄を保有している方は、商品も貰ってうれしさ2倍でしょうか。
確かにお食事券や好きな企業の商品を、株を保有しているだけでゲットできるのは、なんとも言えないお得感があります。
私も以前は優待銘柄目当てにいくつか株を保有していました。
お目当ての商品が届いた時は、なんとなく特別な存在になったような優越感すらありました。
しかし株主優待ばかりに目を奪われて、本末転倒な投資をしていると気が付き、それ以降は株主優待を重視するのをやめています。
今回は、そんな投資初心者が陥りがちな注意点をまとめました。
優待品欲しさに株価を高値掴みしてしまう
ステマなのかなんなのかわかりませんが、毎年優待の権利確定日の前には、株主優待取りを「リスク無し!」なんて持ち上げる記事が目立ちます。
根拠としては権利確定日(3月末が多い)に買いと売りの注文を同時に出しておき、権利確定日が過ぎたらどちらの注文も処分してしまえば、手元に優待品のみ残ってめでたしめでたしというものです。
でもそんなにうまくいくでしょうか?
権利確定日が近づいてきて皆で「A社の株がほしいー!」と殺到すれば、当然株価は上がります。
その理屈で言うと確定日が過ぎれば株を処分したくなりますから、株価は下がることになります。
株主優待が手厚い銘柄でしたら、当然考えられる結果です。
もしあなたが株主優待欲しさに時期を見定めないで株を買ってしまうと、高値で買ってしまう可能性は当然高くなります。
ちょっと高値どころか、高値をジャンピングキャッチしてしまうかもしれません(笑)
しかも権利確定日を過ぎると、株価が下落する可能性も高い。
株の売買に慣れている人だと、権利確定日の1.5ヶ月~確定日までの株価に警戒しています。
いやむしろこれだけ推奨する記事が多いことを考えると、
無知な人に株を高値で買わせて、自分は売り抜けようと誘導していることも考えられます!
初心者には耳の痛い話かもしれませんが、実際にそういう投資戦略を取っている人が一定数います。
名前は出しませんが、ある芸人さんがまんまこの作戦(優待日前に売り抜ける)で、結構儲かっているとラジオで話していました。
(別にその人が悪いわけではありませんよ。メガネかけた小太りのあの人ですが…)
おいしい話なようで、実はカモにされている可能性があります。
株価が下落してしまうと本末転倒
そもそもその銘柄を買うと決断する時に、きちんと会社の業績など調べているでしょうか?
同業他社と比べてどうですか?配当金はいくらですか?優待分低くなっていませんか?
どうしても株主優待に目がくらんで、大切なことを見落としがちです。
大切なのは、「その会社の株を購入する価値があるかどうか」です。
せっかく株主優待を貰ったとしても、それ以上に株価が下落してしまったら意味がなくなってしまいます。
株主優待分の商品を、自分でお金を払って普通に買ったほうが安くなってしまうからです。
また株主優待銘柄は、配当や優待品の見直しなどの材料で、株価が大きく下落しやすい銘柄ともいえます。
記憶に新しいのは2019年2月14日に発表されたすかいらーくの減配です。
すかいらーくといえば、株主優待が手厚い銘柄で人気ナンバーワンです。
しかしそれまでの配当金38円から、19円に減配を発表しました。
株主優待はかろうじて維持としましたが、次の日に株価が暴落しています。
もうちょっとで権利確定日でしたが、こうなるとどうにもなりません。
即座に損切りできた人は良いでしょうが、株主優待目的で保有している人はそれほど頻繁に株価をチェックしているとも思えませんので、結構な損失が出てしまったのではないでしょうか。
余談ですが、先日タレントの「もえのあずき」さんが投資ラジオにゲストで出演し、優待メインの投資を行っていると話されていました。
ちょっと意外ですよね?
もえあずさんの投資方針は、自分の食べたい商品が株主優待でもらえる株を買うというシンプルなもの。
投資の専門家から「損したらどうするの?」という質問があった時の答えが衝撃的でした。
株主優待が食べ放題なときは、たくさん食べて元を取る!でした。
これは革新です(笑)
もえあずさんにしか出来ない。
さんざんいろいろな投資手法も参考にしてきましたが、これは初めて聞きました。
大食いの方はどうでしょうか(笑)
まとめ
今回は株主優待について記事を書きましたが、理由としてはリスクの割にあまりにも雑誌などで推奨されているのでおかしい!と問題提起をしたかったためです。
前述の通りステマが働いているのかもしれませんし、雑誌なんかは単純においしい情報として読者に手にとってもらえ易いからかもしれません。
しかしながら株主優待で銘柄を選ぶのは本末転倒と言えますし、またリスクも決して低いとも言えない。
企業側も、権利優待日をまたいで保有する人の対策として、長期(1~3年など)で保有していないと株主優待を出さない企業も増えてきました。
優待銘柄はそのような条件の変更でも株価が大きく下がりやすいので、さらに注意が必要となってきます。
株は本来の目的を考えて購入しよう!