【2019年度版】FP3級の独学でも一発合格する効率的学習法!おすすめの問題集やテキストを厳選
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FPトガクレです。
以前にFP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能士)資格がお金の知識を得るうえでとても役に立つことを紹介しました。
個人的にもいくつかの国家資格を趣味も含めて取得していますが、FP3級は生きていく上ですぐに役に立つお金の情報が満載で、本当におすすめの資格となっています。
しかもお手軽・比較的簡単・国家資格です。
中身を勉強するだけでも十分役に立ちますが、資格なのでせっかくなら受験して合格した方が、知識も頭に定着するというもの。
今回はそのFP3級を独学で効率的に合格するためのコツや、おすすめの問題集などを紹介していきます。
FP3級の試験を行う団体は2つある
FP3級を実施している団体は2つあり、
金融財政事情研究会(きんざい)
日本FP協会(FP協会)
の2つです。
試験は学科と実技があり、学科はどちらの団体も共通の問題となっています。
まずFPの受験で大いに迷ってしまう「どちらの団体で受けるか問題」ですが、基本的に「どちらも大丈夫」です。
会社の指示で受験する人は、もちろんその指示に従って下さい。
それ以外の個人で受ける人は、どちらでも大差ありません。
合格率などで比較すると、確かに「FP協会」の方が合格率が高いのですが、「きんざい」は会社などの指示で受験する「団体受験」が多く、その中には勉強せずに受験する人たちが一定数いる為と言われています。
ですので難易度に大きな差があるわけではないので、ご安心ください。
試験の「時期」や「受験場所」で選んで大丈夫です。
「オレきんざいなんだよね。FP協会とかダサくね?」とか、
「我々のFP協会の派閥の方にしか仕事は回せません」なんてありません(笑)
価値に差はありませんのでどちらでもいいです。
ちなみに私の場合は受験したのはもう10年近く前ですが、「きんざい」で受験しています。
当時はまだまだ歴史が浅かったので、実技の問題集が充実していたからです。
FP2級を取得した時に1年だけきんざいに年会費を払いましたが、法改正の案内や、制度などが一通り記載してある便利な手帳をもらった覚えがあります。
個人で独立FPをする場合は「FP協会」の方が、団体の支援が若干手厚いとは言われています。
当時は別の本職がメインだったので1年で退会してしまいましたが、お金の知識は法改正で大きく対応が変わってしまう事が多いので、FPとして活動するのでしたら団体に所属して法改正の情報をもらうことは有料の価値は十分あります(きんざいでもFP協会でも)。
話を戻しますが会社の指示でなければ、ご自分の都合の良い方で受験して大丈夫です。
難易度は誤差の範囲です。
ここで悩んで時間を浪費してもしょうがないので、どちらかにさっさと決めてしまいましょう。
受験対策
合格ライン
学科はマークシート60問中36点以上で合格(きんざい・FP協会 共通)
実技は、
・きんざいは事例形式5題、50点満点で30点以上で合格
・FP協会はマークシート20問、100点満点で60点以上で合格
実技といっても何か特殊な技能を試される試験ではなく、ただの筆記試験で、学科試験の延長だと考えて下さい。
前述の通りFP協会の方が合格率は高いのですが、難易度に差はありません。
試験自体は「きちんと勉強すれば、十分に合格できる」レベルです。
難易度的には簿記3級位でしょうか。
国家資格としては、かなり易しい方の部類です。
独学での標準学習時間
これはあなたが予めどの程度のお金の知識を有しているかで大きく変わってきます。
仕事で不動産や保険、年金などに精通されている方(ほぼプロ)であれば、その分野の勉強はさっさと終了出来るでしょう。
私の場合は年金や生活保護(仕事で)と投資(趣味で)の知識がある程度あったので、その分野は流す程度でしたが、不動産や保険などはそれまでまったく知識も興味もなかったので、最初はそれなりに苦戦しました。
難しいというより「これ勉強するのイヤー!」な方でしたが(笑)。
まあ内容的には基本ばかりですので、繰り返し勉強すれば何とかなります。
ここでは「始めからお金の知識をほぼ有していない」事を前提に標準学習時間を考えますと、標準学習時間は30~60時間位です。
50時間前後勉強すれば間違いありません。
また標準学習期間としては1~2ヶ月位です。
「1週間で受かった!」なんて方も多数いらっしゃるのは確かですが、ある程度基礎からしっかりやるとこの位(50時間位)です。
しかも、ただ合格するだけなら一か八かで1週間で受かってもいいですが(集中力のある方ならそれも可能でしょう)、せっかく受けるのでしたらしっかりとその知識を頭に入れたいところですので、その位の時間と期間を使って覚え、なおかつ一発合格を狙いたいところです。
効率的な学習で合格を目指せ
基本的には問題を数多くこなしていけば、合格率が飛躍的に高まる試験です。
独学を中心として進めて大丈夫です。
とにかく問題を1問でも多く解く事。これにつきます。
以前に資格試験の勉強法でも書いていますが、テキストは問題を解いていてわからない時に辞書代わりに使用し、問題集をどんどん進めて下さい。
テキストを最初から読んでいくのは効率がよくありません。
時間もかなりかかるし、どこが大事なのかよくわかりません。
繰り返しますが、効率的に合格するためには、「問題を解く」⇒「解らなければテキストで調べる」⇒「復習」と進めていってください。
同じ問題集を3週もしたころには、かなり記憶と理解が定着している事でしょう。
人は知識をアウトプットする時に、記憶がより定着します。
その為には問題集を多く解き、知識のアウトプットするのが最適です。
ユーキャンの通信講座も調べてみましたが、値段が64,000円と少し高価です。
しかし独学での勉強に自信がない方には、モチベーションアップとしても良いかもしれません。
内容はさすが老舗です(笑)。かゆいところに手が届いている。
お金の問題が無ければ、こちらをおすすめします。
独学(問題集)+隙間時間の活用を基本として、さらにオンラインサービス等を賢く利用し、効率的に学習していきましょう。
おすすめテキスト
テキストとしては、内容がわかりやすく、補足が詳しい事が選ぶポイントになります。
もちろんテキストの色や大きさなどは好みにもよるので、ここではテキストの内容を比較してのおすすめとなります。
まず最初のおすすめのテキストとしてはユーキャン(書籍市販品)です。
'19~'20年版 FPの学校 3級 きほんテキスト【オールカラー】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)
- 作者: ユーキャンFP技能士試験研究会
- 出版社/メーカー: U-CAN
- 発売日: 2019/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
こちらは内容もわかりやすいことは当然として、試験に出るポイントの記載や、ミニ問題集があるのがおすすめできるところです。
猫が解説してくれるところもまたカワイイ(笑)
カラーも豊富で見やすいですね。
ユーキャンの通信講座はちょっと高価で尻込みしてしまいますが、さすがにそのノウハウを市販書籍にも反映させており、ユーキャンのテキストはどの資格試験でも見やすくてわかりやすい、おすすめのテキストとなっています。
もう一つのおすすめTAC出版
みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2019-2020年 (みんなが欲しかった! シリーズ)
- 作者: 滝澤ななみ
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2019/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
こちらもカラー豊富でとにかくとっつき易い。
一部で手書きノート風の内容も優しい雰囲気です。
TACも資格の学校で有名ですよね。
長年の資格取得のノウハウがこのテキストにも詰まっています。
この手の資格はとにかく「やる気」になる事も大切ですので、どちらのテキストも「文字ばっかりで読むのイヤ~」な気持ちを和らげてくれることでしょう(笑)
その他わからないことはネット等を活用して調べることになります。
ネットでいくつか検索すると「自分にとって」わかりやすい説明もありますので、上手に活用したいところです。
しかし、テキストを購入せずに「ネットだけ」で調べ物をするのはおすすめできません。
ネットの情報は信憑性が怪しく、またFPは法制度が変わってしまうと試験対策の知識として役に立たないからです。
ネットの情報はその情報が「いつの時期に」書かれたものか確認が難しく、当然試験対策として書かれていないことがほとんどです。
わかりにくい事があった時に、参考程度にとどめておくのが良いでしょう。
同じ理由で金銭的な理由からか「古本」を購入される方もいらっしゃいますが、絶対に買ってはいけません。
古いテキストは前述の通り、新しい法制度や試験方法に対応していない可能性があります。
また、テキストや問題集に不備があったときに、出版に間に合わない時は正誤表の「ペラ」が入っていたりしますが、古本では当然そんなもの捨てられていることでしょう。
せっかく勉強したのに、内容が古かったり間違っていたりしたら、もったいないですよね。
かならず自分が受験する試験に対応した最新版を購入してください。
安物買いの銭失いになります。
おすすめ問題集
過去問題集はとにかく「解説がわかりやすい」物を選んで下さい。
実際に手に取ってみてみるのが一番です。
過去問題集は問題はどの出版社の物も、あたりまえですが一緒ですので解説で選ぶことになります。
問題集の中には解説が一部省略されている物がありますので、注意が必要です。
そのなかで「自分にとって」解説が丁寧でわかりやすい問題集を選ぶ必要があります。
個人的なおすすめは、
'19~'20年版 FPの学校 3級 これだけ! 問題集【オリジナル予想模擬試験つき】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)
- 作者: ユーキャンFP技能士試験研究会
- 出版社/メーカー: U-CAN
- 発売日: 2019/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
テキストと同じくユーキャンの市販書籍版です。
解説が詳しいのはやはりユーキャンの強みです。一つ一つの解説もしっかり説明しています。解説欄にテキストのページ番号がついていますので、問題集の解説だけでわかりにくい事があれば、ユーキャンのテキストと一緒に使えばより学習効果が高まります。
なによりやっぱりネコのワンポイントアドバイスがあってカワイイ(笑)
カラーも優しい色合いでとても見やすい。
もう一つのおすすめもやはりTAC出版
みんなが欲しかった! FPの問題集 3級 2019-2020年 (みんなが欲しかった! シリーズ)
- 作者: 滝澤ななみ
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2019/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
ユーキャン同様に解説が詳しい。 2019~2020年の最新版も出版されました。
そして過去問だけではなく、FPは法改正があるので予想問題も解いておきたいところです。
法改正はどの試験でも必ずと言っていいほど出題される傾向がありますので、ここでしっかりと対策をとっておくことが合格への近道となります。
紹介したユーキャンの問題集には予想問題がついています。
「予想問題がそのまま出題される」というよりは、その問題を解くことによって最新の法改正を理解するイメージで利用して下さい。
その他準備するもの
- 鉛筆(できれば2Bあたり)
- 消しゴム
- 電卓
「鉛筆」は学科がマークシートなので濃い目のものの方が良い。
2Bあたりがベストか。
「消しゴム」は一般的なもので可。
「電卓」は特殊な電卓(関数電卓などはダメ)では無く、桁はできれば12桁は欲しいです。
別に何でもいいのですが、自分がこれからあえて買うとすればこのあたりでしょうか。
選んだ理由は「ゼロが2つ付いたボタン」「数字を1つだけ消せる矢印ボタン」がある事くらいです。そして安い(笑)。こんな程度で十分です。
少しボタンが大きめのものの方が、鉛筆を握ったままでも押しやすいです。
さらにプロってくると、利き手と逆の手で電卓を叩く練習をしたりしますが、FP3級の試験や実務でそこまでシビアに電卓を叩く場面は少ないと思います。
まあ2級以上の受験で考えればいいと思います。
まとめ
もっと簡単に説明するつもりでしたが、資格マニアとしてついつい熱くなってしまいました(笑)。その分これから受験される方に、お役に立つ内容になるかと思います。
FP3級は比較的簡単な試験ではあるものの、万全の準備をして望みたいところです。
不合格になってしまうと、「お金」も「時間」も帰ってきません。
よく勉強もせず何回も受験して「また落ちちゃったよー」とか言われる方がいますが、本当にもったいないと思います。
せっかく受験するのですから、しっかりと勉強をして、知識を深め、一発合格を狙いましょう。
もし3級を合格された後に2級を目指されるのであれば、あまり時間を空けない方がよく、できればその3~6ヶ月後位に受けてしまった方がいいです。
2級は3級と比べてさらに内容を深堀りしたものとなっており、3級の知識がそのままではないが使える事が多いからです。
合格してから1年以上なんて経過してしまうと、さすがに内容をほぼ忘れてしまい、また一からとなると2級は6~9ヶ月程度の学習期間を必要とします。
必要であれば、覚えているうちに早めに受験してしまうのが効率的です。
仕事で使われる方は2級以上が必要になると思いますので、覚えているうちにさっさと取ってしまいましょう。
個人の趣味や実益で取得される方は、3級の知識で十分役に立ちます。
テキストは試験後にも残しておき、実生活で「あれどうだったかな?」と思うときに内容を確認しましょう。きっと役に立つはずです。
最後に仕事で取得される方も、趣味で取得される方も、勉強されたことを試験で存分に発揮し、合格される事を祈っております。