原付二種は本当に節約になるのか?
スポンサーリンク
バイク大好きFPトガクレです。
原付二種は節約になるのか?
結構ニュースなどでも見る話題だと思います。
街中では十分なパワーと軽い車体からくる機動性、車両価格が新車で20~35万円程度と安い価格で、給料がなかなか上がらない時代に注目されるようになりました。
高速道路には乗れませんが、一般道でクルマの流れに乗るのは十分可能で、だいたいの駐輪場にも停められるメリットは気軽そのものです。
そんな原付二種について、バイク乗りのFPが検証してみたいと思います。
まず、金額面でみてクルマからの乗り換えになると、その節約可能な金額はざっくりと…
- 駐車場代 0.7~3万円(月額)
- 任意保険 1~5万円(年額)
- 自動車税 0.5~3万円(年額)
あたりでしょうか?
車両代でも軽自動車は新車で約150万円程度なのに対し、原付二種は30万円前後です。
その他にもクルマと比較するとタイヤやオイル交換代など、その金銭的なメリットはかなり大きいものがあるのは確かです。
しかし原付二種と言えどもバイクなので、バイク乗りの観点から見てどうしても無視できないことがあります。
それは…
【雨、風、雪など自然現象に極端に弱い】
バイクはタイヤが2つしか付いていない不安定な乗り物です。
車ではなんともない雨も容赦なく身体に叩きつけ、路面は滑りやすくなります。またヘルメットもシールドがないタイプだと目を開けているのも辛いでしょう。
原付二種の軽い車体は普段は街中を自由自在に走り回れますが、ひとたび強風が吹くと安定感を失い、ヒヤッとする事も多いでしょう。
雪になるともうお手上げです。一部のバイク(スーパーカブなど)にはチェーンやスタッドレスタイヤの販売がありますが、装着のし易さは残念ながらクルマの比ではなく、日によって着けたり外したり出来るものではありません。仮に着けたとしても、日常的に走っている郵便屋さんや雪国の人ならともかく、関東以南の人が安定して走ることは難しい。素直に乗るのをあきらめるしか無いでしょう。
また体調が悪い日に雨風にさらされて走るのは非常に厳しいものがあります。
あなたが通勤や通学で使用するとしたら、そのような自然現象の時に、
・仕事や学校を休めるのか?
・他に別の手段があるのか?(他の公共交通機関や身内のクルマなど)
なども原付二種を選ぶ大切な条件となります。
【シンプルに危ないのでバイク専用の装備にお金がかかる】
これはあなたが安全に対してどの程度リスクを取るかによって変わってきます。
バイクは転びます。生身の体で。
(速度を出してアスファルトを滑るのは、大根おろしのようでしょう。怖い)
バイクの装備は安全性を前提に考える必要があります。
バイクの装備の効果については長くなるので、別の機会にしたいと思いますが、「法的に最低の装備」と「コスパを考えた安全な装備」で費用を検証してみましょう。
・法的に最低の装備
頭 ヘルメット(半キャップ) 0.4万円
あとは持っている服で代用可能。
・コスパを考えた安全な装備
頭 ヘルメット(フルフェイス) 2万円~
手 グローブ 0.5万円~
上半身 バイクジャケット 1万円~
下半身 バイクパンツ 0.8万円~
靴 ライディングブーツ 1万円~
レインスーツ 0.5万円~
ってな感じで5万円前後の差があります。
もちろんそれぞれのこだわりなどで金額は違ってきます。
装備の金額などはあまり原付二種を勧める記事に載っていることが少ないですが、金額的にも安全性にも影響が大きいところですので、十分に検討して下さい。
【まとめ】
原付二種はバイクならではのデメリットもかなりある。
しかしながらそれらのデメリットが解消もしくは受け入れる事ができるような環境(「職場が近い」「天候や体調の悪い時には別の代替手段がある」)などであれば、これはもう金額的には疑いようの無いほどの大きなバンテージがあるのではないでしょうか。
最後にバイクは原付二種であっても、とても楽しい乗り物です。
もし乗られるのであればご家族に心配をかけないよう、バイクライフを楽しんでいただきたいです。
世界中8000万人が利用する話題のホテル検索サイト『トリバゴ』