医療保険はだいたいの人に不要な3つの理由
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FPトガクレです。
本当に医療保険は必要なのか?
気になる人も多いと思います。
大きめの会社にお勤めの方でしたら、昼休みや休憩時間にセールスレディが「どれだけ保険が必要か」を力説されているので、勢いに押されて契約される方も多いでしょう。
おすすめされるのは主に医療保険と生命保険あたりでしょうか?
セールスレディのお話を聞かれた方は、かなり不安な心を刺激されたはずです(笑)。
しかし保険会社も慈善事業ではありませんので、その商品には「少々の利益と多くの経費(セールスレディの給料、テレビ広告費など)」がかかっています。
その経費はだれが払うんでしょうか。
あなたが払う保険料に決まってますよね。
「保険」料を払っているつもりでも、かなりの経費を払っていることになってしまう。
だから加入する保険は慎重に考えた方がいいんです。
では実際に保険に加入する必要性について考えていきましょう。
保険に加入するということ
「保険」への加入の必要性について考えてみると、保険とは本来「めったに発生しないが、起きてしまうと莫大な金額が掛かってしまう」事に対して必要なものなのではないでしょうか?
必ず発生してしまう事(事故率100%)だとして、少額の掛け金で保険会社は保険料を100%払っているとしたら、保険会社はどう存続するのでしょうか?
そんな商品は販売しないはずです。
では自動車保険はどうでしょうか?
ほとんどの人は自動車保険に入るが使用するとしても数年に1回くらい。それも保険料の支払いは少額のはずです。
しかし、自動車事故の場合はもし重大な事故が起きてしまうと、莫大な金額が掛かってしまう為、契約する必要性は十分にあると言えるのです。
医療保険が不要な3つの理由
①医療保険は保険料が高い
ある保険会社のCMで「ガンの発生率は1/2」とCMしています。これは事実です。いろんな種類のガンがありますが、軽度なものから重度なものまで総合すると確かに1/2くらいです。
しかしながら保険会社からすると1/2の確率で発生と支払いが確定している事に、「少々の利益と多くの経費」を上乗せして商品として販売する。
これでは間違いなくその保険料は高くしなければならない。
元が取れなければCMまでして販売しないでしょう。
こうなってくると保険料にもよりますが、ご自分で「その時」の為に、貯蓄しておくのも一つの選択肢なのではないでしょうか。
目安としては安くはないかもしれませんが社会人としてざっくりと100~150万円程度は、いざという時の為に持っておきたいところです。
ご自分が加入しようと考えている保険があったら、保険料を一生払い続ける場合と比較してみてください。
②高額療養費制度がある
こちらがメインだったりします。
健康保険の制度である「高額療養費制度」をご存知でしょうか?
「高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。」
※厚生労働省のホームページより
一例をあげると年収370~約770万円の69歳以下の方は、
ひと月の上限額 = 80,100円+(医療費-267,000円)×1%
となります。
「こまけえこたあいいんだよ!ざっくり言えや!」
ということですと、だいたい10万円を超える位の支払った医療費が後から返ってきます。
さらに、
・世帯合算(複数の受診、世帯内で他にある)
・多数回該当(過去12か月以内に3回以上ある場合は、4回目以降大幅に軽減される)
なんかのオプションサービス(さらに安くなる)もあります。
この時点で「それじゃ高額な医療費は掛かんないんじゃないのか?」と思いますよね?
その通りなんです。
これが個人向けのファイナンシャルプランナーの多くが、医療保険を不要とする主な根拠なんです。
ただ注意も必要です。
高額療養費の対象にならないものがあり、大きなところでは
・先進医療費や自由診療費
・差額ベッド代
が対象になりません(細かくは他にもありますが)
また、月をまたいでしまうとそれぞれの月で算定になってしまいます。
③傷病手当金がある
もう一つお金で気になる事は、「入院して働けない期間の給料が支払われない」事があると思います。
大丈夫です。傷病手当金があります。
傷病手当金とは、病気やケガで働けなくなった場合に標準報酬日額の2/3が健康保険組合から支給されます。
待機期間(出ない期間)は3日ありますが、中~長期に働けない場合にとても心強い制度です。
期間も最大で1年6ヶ月とたのもしい。
給料保証を気にされて医療保険を検討されている方は、傷病手当金を詳しく調べてからでも遅くはないはずです。
ただ、自営業者やフリーランスの方は使えませんので、注意して下さい。
まとめ
医療保険は基本的におすすめしません。
しかし、
・生きるためには先進医療でもなんでも使いたい!
・病気の時だけだとはいえ月に10万円(長期になれば5万円弱)も払えない
・いざという時の為の貯蓄できない
という人は、検討してみてもいいのではないでしょうか。
生命保険の必要性については別の機会に。