アメリカ株への集中投資は万能な投資法なのか?
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FPトガクレです。
本日は今流行の?アメリカ株への集中投資について長期的な視点で考えて行きたいと思います。
アメリカNYダウは10年以上上がり続けている
直近の大暴落として、世界的に見ると2008年のリーマンショックにより世界の株価は大打撃を受け、日本の日経平均株価も40%近くまで値を落としました。
リーマンショックは、リーマンブラザーズが倒産してからタイムラグがあって暴落しています(初期は楽観視されていた)ので、NYダウは2009年9月に約6500ドルまで落ちましたが、そこから2019年2月の時点で約26,000ドルまで回復しています。
回復のスピードは「さすがアメリカ」といったところで、バブル以降低迷する日経平均を凌駕しています。
現在の好調な株価を牽引しているのがGAFA(ガーファ)と呼ばれる企業で、それぞれ
Google(グーグル)
Apple(アップル)
Facebook(フェイスブック)
Amazon(アマゾン)
の頭文字を取ったものです。
いうまでも無くこれらは「IT企業」と呼ばれるもので、次世代通信として期待されている「5G」の分野でも大きく活躍するでしょう。
誰がどう見てもアメリカ経済はしばらく安泰と言えます。
(一時的な調整局面はあるでしょうが)
しかし…。
アメリカ株はこのまま世界の頂点で居続けられるのか?
バブル崩壊直前の1989年には世界の時価総額ランキングで日本企業は上位20社中14社とほぼ独占!していました。
今となっては信じられない…。
それが2018年には日本はなんと「ゼロ!」。トップのトヨタ自動車でやっと32位。
アメリカは20社中16社と独占。アメリカ強すぎる。
ちなみに1989年の時点では日本の製造業と金融が強く、アメリカの未来は相当悲観的な見方が多勢でした。
また、私が投資を始めた2006年あたりは「BRICS」と呼ばれる、
Brazil(ブラジル)
Russia(ロシア)
India(インド)
China(中国)
South Africa(南アフリカ)
といった新興国が「これから来る!」と言われ、そのような声が一般的で、雑誌などでもよく特集していたように思います。
あれから12年経過して、実際はいかがでしょうか?
中国は幾度と無く「バブルが崩壊する」なんて言われ続けていましたが、アメリカにちょっかいを出されながらもかなりの成長を遂げたのではないでしょうか?
あれ?その他は?
政治不安も強く、思ったほど伸びてないって感じでしょうか?
株価は世界的な上昇もありそれなりに今は上がって来ていますが。
今後期待される分野として「AI」「自動運転」「EV(電気自動車)」「5G」などがあります。
全部主流はアメリカです。
アメリカが全部強すぎるんです!
みんなどう考えてもそう思っている。
アメリカ以外の国は考えられない。
だから株価はもうかなり割高なんです。
みんながそう思い、それが株価に反映されているということは、みんなが期待した通りに結果が出ないと、現在でもかなり割高な株価が暴落してしまう可能性も高いんです。
逆に言えば、みんなが期待していない日本が予想外に結果を出せば、割安な株価は大暴騰するかもしれませんよね。
まとめ
短期~中期で考えたら間違いなくアメリカは強い。間違いないでしょう。
歴史的に見てもダウは上がり続けている。
しかしまた同様に歴史的・長期的に見れば世界経済は何が起こるかわからない。
ここは株式の格言「卵は一つのかごに盛るな(卵を同じかごに全部盛ると、落としたときに全部割れてしまう=分散投資しなさいの意味)」を見直してみたらいかがでしょうか?
特に今から投資を始める人はなおさらです。
世界一の投資会社「バークシャー・ハサウェイ」も株から現金比率を高めているとか…。