セブンイレブン社長が退任 店舗や実生活への今後の影響は
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FPトガクレです。
コンビニエンスストア国内最大手のセブン-イレブン・ジャパンは、古屋一樹社長(69)が退き、後任に永松文彦副社長(62)が昇格する人事を固めた。セブンでは、人手の不足を理由に終夜営業をやめたフランチャイズ(FC)店との対立が表面化していた。24時間営業のビジネスモデルが揺れるなか、経営体制を刷新する。
4/4(木)朝日新聞朝刊より引用
岐路に立つコンビニ深夜営業
古屋元社長は以前より24時間営業への強硬姿勢を貫いていました。
深夜営業をやめない理由としては「売り上げの減少」が大きい。
以前にトータルで3割は減ると話されています。
現場側からも深夜にトラックの搬入がある為、それが朝に集中すると業務が回らないとの意見も。
しかし2019年2月に限界を迎えたセブンイレブンのオーナーが本部に見直しを要望したところ、「高額の違約金」を求められてしまいました。
コンビニオーナーらが組織する「コンビニ加盟店ユニオン」が2019年3月にセブンイレブンに対して営業時間短縮に関する「団体交渉」を申し入れます。
そこでもセブンイレブン側は「オーナーとは労使関係にない」として回答を拒否していました。
※「コンビニオーナー」は個人事業主ですが、「団体交渉」を認められる「労働者」かどうかは、少し難しい問題。見解が分かれる。
そこで今回の社長交代のニュースです。
セブンイレブンの株価は?
セブンイレブン単独ではないので、「(株)セブン&アイ・ホールディングス(3382)」の直近の株価を見てみましょう。
記者会見は4/4(木)の午後ですが、ネットニュースとしては4/3(水)の夜には出ていました。
株価への影響はそんなにありませんかね?
まだ具体的な対策も聞こえてこないですからね。
これからの新社長の動向も注目です。
nanacoポイントは還元率半減
今回の社長の交代劇には関係ないと思いますが、nanamoポイントの還元率が半減することが4/4に発表されました。
2019年7月1日からです。
これまで100円で1ポイントだったのが、200円で1ポイントです。
還元率が良いから利用されている方も多いのではないでしょうか?
幸先悪いですね。
ついに経産省も動き出す
世耕弘成経済産業相は4/5の記者会見で、「人手不足の深刻化やオーナーの満足度の低下は顕著。どのように対応するのか行動計画を打ち出すようお願いした」と話している。
会見の前にコンビニ8社を経産省に呼び出し、今後の自主的な取り組みを行動計画として各社ごとに提出するよう求めている。
行動計画の内容については、本部のサポート体制や、本部とオーナーの役割分担などを求めている。
「それぞれ各社とも置かれた事業環境や経営方針が異なるので、違いを踏まえつつ、それぞれの本部がオーナーとしっかり向き合い、共存共栄のため自主的な取り組みを行うことで、国民生活のインフラとしてのコンビニの持続的な発展を実現してほしい」と、あくまでまだ「自主的な取り組み」としているが、
「経産省としても、今後、オーナーや消費者の声も聞かせていただき、フォローアップもし、国としての支援があるのか検討していきたい」とも話している。
まとめ
最近イメージダウンのコンビニ業界。
私の家の近くのコンビニ予定地も、オーナーが決まらず数ヶ月放置されたままです。
このままじゃ誰だって嫌でしょう。
そもそも人手不足なのに深夜営業を強制されて、夫婦で必死に働いてもフランチャイズ料をごっそり持ってかれて、手元には微々たるお金…。
しかし個人的には、セブンイレブンにこれをチャンスと捉えて頑張っていただきたいんです。
日本はこれからどんどん労働者不足の問題が深刻化していきます。
ローソンなども「無人レジ」の実験をスタートしています。
中国では以前より自動決済することで省力化を進めています。
AIなどを駆使した新しい技術を開発し、少ない人員もしくは無人でも営業できるようになれば、人手不足も解消し、また過疎地での積極的な営業も出来るかもしれません。
人口減少が進む日本では、少人化の新しい技術を世界に先駆けて導入し、日本に遅れて人口減少となる国々に「まだおまえら人手不足とか言ってんの?古くね?少ない人手でも運用できるこのシステム売ってやるよ」くらいになってもらいたいですね。
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