虫歯予防(歯磨き粉)も中高年に照準へ ライオンや花王などディフェンシブ銘柄に注目
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FPトガクレです。
歯磨き粉では「虫歯予防」というとこれまでは子ども向けで、中高年はどちらかというと「歯周病」の方が商品としてよく目にしますが、少し変わってきたようです。
※お忙しい方は「2019年はディフェンシブ銘柄にも注目」だけでも(笑)
大人の虫歯予防をうたった高機能の歯磨き粉が続々と登場している。ライオンなど日用品メーカー各社は、年齢と共に歯茎が下がって虫歯になりやすくなる中高年に照準を合わせる。子ども向けが中心だった虫歯予防商品の主戦場が大人にまで広がってきた。
ライオンが2月に発売した歯磨き粉「クリニカアドバンテージネクストステージ ハミガキ」は、歯を強くして再石灰化を促す薬用成分のフッ素を高濃度で配合し、虫歯菌が酸をつくる働きを抑えるようにした。
花王は2016年に売り出した歯磨き粉「クリアクリーンプレミアム」シリーズが好調だ。歯のくすみを落とす美白効果や、冷たい物を食べたときにしみるのを防ぐ機能を加えた製品を相次いで投入した。ラインアップを増やし、売り上げを年々伸ばしている。
引用:2019年4月10日 毎日新聞朝刊7面より
とのことで、歯磨き粉もだんだんと中高年向けにシフトしてきました。
まあ減り続ける若年層を考えればマーケット的には当然でしょう。
日本の構造が本格的に変わってきているようで、寂しくもなります。
まあこのような商品で少しでも中高年の虫歯や歯周病が減ることにより医療費が削減できるとしたら、現役世代は助かりますね。
商品の特徴
ちょっとだけ商品を見てみましょう。
ライオンでは一般向けの高機能の歯磨き粉としては「クリニカアドバンテージ」があります。
この商品と「クリニカアドバンテージネクストステージ」の違いはなんでしょうか。
大きな違いとして「ネクストステージ」の方は、
硝酸カリウム配合(知覚過敏に効果)
ジェルタイプ
であることです。
殺菌剤なんかに加えて、硝酸カリウムやジェルタイプにしたのは、明らかに歯茎と歯(エナメル質)が弱っている中高年でも使える配慮ですね。
研磨剤も入っていない(もしくはごく少量)なんでしょうから、歯の痛みを感じる人にも良いですね。
フッ素はどちらも高濃度(1450ppm)となっています。
株価
ライオンと花王の株価を見ていきましょう。
どちらも世界に誇る日本企業ですよね。
ライオン(4912)
花王(4452)
2019年はディフェンシブ銘柄にも注目
今回ライオンと花王を取り上げようと思ったのは、これらが「ディフェンシブ銘柄」とされているからです。
ディフェンシブ銘柄とは、景気の影響を受けにくく、長期投資に向いている銘柄です。
不況だったとしても「お金がないから歯磨きをするのをやめるか」とはなりませんからね。商品が安定的に売れる企業です。
特に花王は29期連続増配(日本企業でトップ)を続けており、高配当株としても有名です(本日5/8のチャートでは、値上がりした直後で配当が少なく見えますが)。
アメリカ株では「P&G」や「ジョンソンエンドジョンソン」などが有名です。
欧州の明らかな景気減速や、先が見えない米中貿易摩擦、米国株をバブルに誘導しているんじゃないかとも思えるトランプ大統領の利下げ圧力。2019年はいつリセッションになってもおかしくないような状態になってきました。
未だに市場では強気の見方が多いように思えますが、こういう時こそ今のうちに着々とリセッションへの準備を進めておく必要があるのではないでしょうか。