イギリスEU離脱 メイ首相も失脚?個人投資家の対応は?
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FPトガクレです。
2016年より始まったイギリスのEU離脱問題(ブレグジット)。
迷走しまくってます。
個人投資家の対応とは?
そもそもEU問題は?
移民問題などによりEUに対する態度が硬化していたイギリスは、2016年の国民投票により、僅差で2019年3月にEU離脱をすることとなりました。
しかしここから迷走に次ぐ迷走劇。
詳細は簡単に書ききれないほどで、イギリス内部の「議会」「首相」「国民」のグダグダ劇。
プライドがとても高いイギリス様は、「あれもイヤ」「これもイヤ」とまさにだだっこ状態。
いつまでたっても何も決められないイギリス議会。
国民投票までしたのにブレまくりのイギリス国民。
EU側もあまり望んではいないが、ハードブレグジット(合意なき離脱)も視野に入れなければならない始末。
3/23の夜には保守党議員(メイ首相の所属)らが首相下ろしを画策しているとの英紙報道。
3/30には野党議員らがメイ首相の辞任や解散総選挙を要求する声も。
そもそもメイ首相はEU離脱は残留派だったのに…。
かわいそうと言うかなんというか。
個人投資家の懸念材料
個人投資家的に懸念されるのは、
ポンドやユーロの下落
円高
関税復活による購買力の低下
景気の悪化
などでしょうか。
ポンドはもともとリスクのある(値動きの激しい)通貨なので、取引されている方はかなりマニアでしょう(笑)
国としての信頼を失うと、通貨が下落するのはセオリーです。
そしていつもの通り、円が買われて円高になる。
外国人投資家は円好きですよね(笑)。「有事の金」ならぬ「有事の円」。
またEUとの10%の関税が復活するとなると購買意欲と物の流れがかなり悪くなります。
我々だって、それまでと何も変わらない商品が「今日から10%値上げです」と言われれば買いにくいですよね。
イギリスを含むユーロ全体の景気後退。またその影響は世界に及ぶかもしれません。
(今だってEUはドイツから景気後退の波が来てそうなのに…。そもそも弱い)
日本でもホンダがイギリス工場を2021年に撤退するのが大きなニュースになりました。
イギリスには雇用の面でも大打撃です。
ホンダは今回のブレグジットとは関係が無いと言っていますが、はたしてどうでしょうか?
確かにイギリスでのホンダ車の販売はあまり芳しくないのは事実です。
自動車は重いしデカイので、コスト的にも「地産地消」した方が効率が良い。
しかしEU離脱して関税が復活するとなったら、わざわざ売れないイギリスで作って、「関税乗っけて」輸出するでしょうか?
個人投資家の対応
個別株でイギリスに投資されている方はかなり少ないと思いますが、ここは一旦様子見でしょうか。
積み立て投資などをされている方は、そのまま積み立てを継続する方が良いでしょう。
多少株価が安くなったとしても、それは逆に安く買えるチャンスでもあるからです。
先進国株式のインデックスファンドなんかでも、イギリスの比率は約6%前後ですので、それほど大きくはありません。
もちろんEU全体と考えれば比率はもっと上がりますが、わざわざ現金化してリスクオフするほどでは無いと考えています。
為替では円高になったら、外貨建ての商品は為替差損の可能性があります。
しかしそれもチャンスと捉えて、外貨建ての商品を買うのもいいでしょう。
為替の値動きも大きなイベントがあれば、一時的にボラティリティ(値動き)も大きくなるかもしれません。
それらのチャンスを虎視眈々と狙うのも手です。
「売り」からの戦略はどうなんでしょうか?
ある程度織り込んでいるような気もするので、結果を見てから動いてもいい気がします。
戦略をまとめると「撤退せずに、安いものがあったら買おうか」です。
そして2019年はブレグジットへの不安と同様に、景気後退局面の芽が出てきつつもあります。
最新の各経済指標が少し弱くなってきているからです。
その辺との兼ね合いも難しいですね。
投資は自己責任でお願いします。
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